ひとり親家庭の超ライフハック

シングル家庭の子育てがきついのは、親の努力が足りないからじゃない。
夫婦2人で運用する前提の子育てを、1人でこなすからだ。

食事、洗濯、掃除、学校対応、送迎、体調管理…

すべて一人でやらなきゃいけない。
この状態で「全部ちゃんとしなきゃ」になると、必ず破綻する。

シングルの子育て失敗パターン

子育てのやり方を見直さないまま一人で抱えると、次のどれかになる。

  • 2人分をすべてこなそうとして、身体を壊す
    無理を続ければ、どこかで限界がきて破綻。
  • 2人分をこなそうとして、すべてが中途半端になる
    家事も、子どものケアも、仕事も全部半端になる。
  • 一人分すらこなせないので、家が荒れる
    家庭崩壊のはじまり。

子育てのやり方を見直す3つの方法

シングルでも「子育ての質」を落とさないようにするには、「一人でできる子育て」を実践すればいい。

私がやったのは、次の3つだ。

  1. やらない化
    ワンオペで子育てするには、取捨選択が必要。
    何をするか?よりも、何をやらないか?だ。
  2. 自動化・スマート化
    時間がかかることは自動化する。
    積み重なる面倒は、スマート化で代替する。
    更なる時間短縮と、精神的負荷の軽減が可能になる。
  3. 外注化
    予算が許す範囲で、苦手なことはプロに任せる。
    外注してみれば、時間を金で買う有用性に気付く。

この3つを実践すれば、ワンオペでも「子育ての質」は落ちない。

実際にやった「やらない化」

シングル家庭の子育てで最初に「やる」べきことは、
「やる」ことを減らすことだ。

だから私は、まず「やらない」を決めた。

やらない化は手抜きではない。
質を落とさずに子育てを続けるための見直しだ。

私は、やらない化で年間約672時間の削減を実現させた。

1日あたり 1.84時間、2時間弱の削減になる。

我が家が「やめたこと」一覧

①習い事の送迎をやめた

前は週3〜4日の送迎が当たり前だった。
今はオンライン習い事に切り替え、送迎は週1回(運動系のみ)。
待機中に買い出しを済ませ、帰りに外食も組み合わせている。
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幸福度 ♥♥♥♥♥
削減度 ★★★★★
削減時間 約180時間/年

②1時間以上の調理をやめた

煮込みなど時間のかかる料理は、オートクッカーで自動化した。
調理時間は、朝15分以内、夜は40~50分を目安にする。
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幸福度 ♥♥♥♥
削減度 ★★★
削減時間 約60時間/年

③献立を考えるのをやめた

子どもが好きなメニューを3〜5種類に絞り
月2〜3回作る。外食も混ぜる。
例えば、土曜の昼は基本「焼きそば」とか…
結果として、献立を考えるのは週1〜2回で済むようになった。

幸福度 ♥♥♥♥
削減度 ★★★
削減時間 約45時間/年

④惣菜や冷食をやめた

スーパーの惣菜は割高で、味もイマイチ。
冷食の定期宅配もいくつか試したが、美味しいと思えなかった。
手間をかけずに美味しく作れるメニューに全振りした。

幸福度 ♥♥♥
削減度
削減時間 時短ではない

⑤天ぷらや刺身をやめた

手間・時間がかかり、高い技術が必要な料理は、片付けも大変。
そういう類いのものは、外食で楽しむことにした。

幸福度 ♥♥♥♥
削減度 ★★★
削減時間 約48時間/年

⑥おかずを増やすのをやめた

基本は「ご飯+メイン+汁」
気が向けば副菜1品追加。
品数を増やすより、メインを具だくさんにする。

幸福度 ♥♥♥♥
削減度 ★★★
削減時間 約50時間/年

⑦パック詰めするのをやめた

ご飯を4〜5日分まとめて炊いてパックに詰め冷凍する作業は、意外と面倒で、冷凍庫も専有する。
今は、15分で炊ける土鍋で2回分だけ。
炊きたてを食べる回数も増えるし、結果的に楽になった。

幸福度 ♥♥♥♥
削減度 ★★
削減時間 約20時間/年

⑧洗濯物を干すのをやめた

ガス乾燥機を導入して、干す時間をほぼゼロにした。
乾燥時間が短いので2回目の洗濯の待機時間がゼロになった。
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幸福度 ♥♥♥♥♥
削減度 ★★★★
削減時間 約90時間/年

⑨掃除をやめた

ダスキンに外注した。
日常は、気になるところを軽く掃除するだけ。
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幸福度 ♥♥♥♥♥
削減度 ★★★★
削減時間 約100時間/年

⑩ベッドメイクをやめた

ベッド周りもダスキンに外注。
さらに、ボックスシーツ+ベッドパッドは一体型に変えて洗濯の手間を減らした。

幸福度 ♥♥♥
削減度 ★★
削減時間 約15時間/年

⑪観葉植物をやめた

手間をかける必要性を見出せなかった。

幸福度 ♥♥
削減度
削減時間 約5時間/年

⑫陶器をやめた

食器の9割を食洗機対応に変更した。
ワンプレート皿でさらに食器数を減らす。
陶器を割る事故が減るのも大きい。

幸福度 ♥♥♥♥
削減度 ★★
削減時間 約20時間/年

⑬紙をやめた

新聞・広告等は、意外とゴミ捨ての手間を増やす。
チラシ投函お断りにし、紙DMもすべて断った。

幸福度 ♥♥♥
削減度 ★★
削減時間 約15時間/年

⑭在庫管理をやめた

洗剤、お茶パック、サニタリー系などは消費期間を計測して、Amazon定期購入に切り替えた。
補充を自動化して、確認作業と買い物の手間を減らした。

幸福度 ♥♥♥♥
削減度 ★★
削減時間 約12時間/年

⑮鍵をやめた

顔・指紋認証のドアロックに変更した。
オートロック機能もあるので戸締まりも自動化できる。
子どもが鍵をなくすリスクもゼロになった。

幸福度 ♥♥♥♥♥
削減度 ★★
削減時間 約12時間/年

QOL爆上がりの自動化・スマート化

やらない化で、タスクの「数」を減らしたあとは、
タスクを自動化・省力化して、さらに負担を減らす。

ここでポイントになるのは2つだけ。

  • 自動化
    手を動かす時間を減らす
  • スマート化
    ちょっとした面倒の積み重なりを減らす

私が実際にやったのは、次のとおり。

実際にやった自動化

ガス乾燥機や食器洗浄機・オートクッカーの購入は、それなりに高額出費になる。
しかし、5~8年くらいは使用するので必要コストと割り切るべき。

①ガス乾燥機

洗濯物干し時間を99%カット、乾燥時間も70%削減。
快適度 ☀☀☀☀☀
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②食器洗浄機

食器類の手洗いを80%カット、冬でも手荒れ知らず。
快適度 ☀☀☀☀

③オートクッカー

豚角煮、肉じゃが、ひじき、煮込みなど、時間がかかる料理を自動調理化した。
快適度 ☀☀☀
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④日用品の定期購入(Amazon定期購入)

洗剤やサニタリー系などをAmazon定期便で購入。
補充の確認と買い出しの手間をカット。
快適度 ☀☀☀

⑤玄関オートロック

鍵の閉め忘れをゼロにした。
快適度 ☀☀☀☀☀

実際にやったスマート化

①鍵を持たない運用(顔・指紋認証)

子どもが鍵をなくすリスクがなくなる。
解錠もスムーズになる。
快適度 ☀☀☀☀☀

②屋内外の見守りカメラ

子どもだけ在宅時や留守時の安全管理。
何かあればスマホに通知が来るし、カメラ越しに在宅の子どもと会話もできる。
快適度 ☀☀☀☀☀

③エアコンのリモート化

子ども部屋のつけっぱなしがあっても、外出先からスマホでOFFにできる。
家に着く前に部屋を涼しくしたり、暖めたりも可能。
快適度 ☀☀☀☀
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④温度連動の冷暖房運用

エアコンなどを一定の温度になった場合にON・OFFにする。
つけっぱなし・消し忘れ・寒暖差のストレスを減らせる。
頻繁なON・OFFは、逆に電力を消費するので注意。
快適度 ☀☀☀☀

⑤スマートスピーカー(Alexa)を各部屋に導入

習い事の時間のお知らせ、調理のタイマー、目覚まし通知など。
個々人で音楽を楽しんだり、わからないことを質問したりと多岐に活用できる。
快適度 ☀☀☀

⑥BoTトーク

子どもの安否確認。
移動経路をスマホで確認できるし、普段の行動範囲から外れるとスマホに通知がくる。
音声メッセージで会話も可能。
快適度 ☀☀☀☀

⑦生ごみ処理機

生ごみを「燃えるゴミ」にするから、分別とゴミ捨てタスクが1つ減る。
キッチンの悪臭もなくなるし、清潔も保てる。
快適度 ☀☀☀

⑧ノンフライヤー

チキンナゲット、フライドポテトなどのカジュアルな揚げ物の手間を削減。
油カットでヘルシー。
快適度 ☀☀☀

適切な外注化はコスパが高い

子育ては、自分でやるよりプロに任せた方が、圧倒的にコスパがよいケースは意外にある。

私の場合、外注化は積極的に導入する考えで、現状は以下のとおり。

1)家事の外注

ダスキン(DUSKIN)
ダスキンは掃除だけではなく、ベッドメイキングやお風呂のカビ取り、収納改善と片付けまで幅広く任せられる。
自分がやるのは、日常のちょっとした掃除だけでいい。

おそうじ本舗
おそうじ本舗には、ベランダやサンルーム、玄関などのスポット清掃を依頼した。
この手の汚れは、強力なバキュームやウォータージェットで落とすプロの仕事レベルじゃないと無理。

2)料理の外注

料理も同じで、家庭で作るより店で食べたり・買った方が合理的なものがある。

我が家では、手間と片付けが大変なわりに、家で作るメリットが薄い料理は外食する。

外注(外食・購入)で回していい料理リスト

  • 揚げ物(油の扱いが面倒)
    天ぷら/とんかつ・フライもの/コロッケ
  • 海鮮(鮮度管理・捌く等に高スキルが必要)
    刺身/鮨/海鮮丼
  • 中華料理系(包む・焼く・油処理・火力)
    餃子・春巻き・シュウマイ/八宝菜・酢豚など

外注化は、予算が許す範囲で、「自分がやると消耗するところ」を外に出す。
特に、自分が苦手なことは、外注した方がストレスが溜まらなくていい。

ワンオペの本質は、限られた時間で子育ての質を落とさないことだ。
そのために、時間をお金で買う選択肢はアリ。

夫婦の育児時間は1日4時間43分

総務省の社会生活基本調査(2021年)では、夫婦の育児時間の合計は 1日4時間43分 というデータがある。

一方で私は、「やらない化」によって 年間672時間 …
1日あたりにすると 1.84時間(約110分) の削減を実現した。

そして今の私は、子育てと家事を含めて、
家庭運営にかけている時間は平均 3時間/日くらいで収まっている。

この3時間に削減できた1.84時間を足すと
3時間+1.84時間=4.84時間(4時間50分)/日

統計の 4時間43分 とほぼ同じ時間だ。

もちろん、この一致が偶然かどうかはわからない。
それでも、この数字は一つの結論を示していると思う。

『シングル親のワンオペでも普通の家庭以上の子育ては“できる”』ということだ。

少なくとも私は、この2年でそれを数字で証明できた。

2年間で払った費用(概算)

ここまでの「やらない化・自動化・外注化」は、もちろんタダではない。

私が2年間で実際に支払ったコストを、ざっくりまとめると以下になる。

  • 外注(ダスキン・おそうじ本舗):30万円/年
  • ガス乾燥機(機器+工事):20万円(初期)
  • ガス乾燥機(光熱費の増分):約38,000円/年
  • 消耗品(食洗機・生ごみ処理機):2年で約18.3万円
  • オートクッカー:約7.9万円
  • SwitchBot機器類:約9.1万円
  • 電子レンジ2台:約3.8万円
  • BoTトーク(端末+利用料):2年で約4.6万円
  • 外食費:月3万円(=年間36万円)

これらを合計すると、
2年間の総コストは約203万円。
年あたり約101万円になる。

3年目以降は、初期コストを除外できるので
年あたり約80万円になる。

離婚で浮いた費用もある

年間80~100万円の負担で子育てを効率化するというコスト感は、人によって違うと思う。

幸い我が家の家計は、私の1馬力だったので、離婚によって「妻に対して支払っていたコスト」が発生しなくなった。

ROI(投資対効果)を計算してみると…

やらない化等による子育ての効率化コストは、ざっくり年間80~100万円だった。
一方で、離婚によって発生しなくなった「妻に対して支払っていたコスト」は、月141,000円(年1,692,000円)ある。
内訳は、ざっくり以下のとおり。

  • 国民年金:16,000円
  • 携帯代:5,000円(スマホ本体代金含む)
  • 小遣い:30,000円
  • 食費按分:30,000円(外食費含む)
  • 健康保険:10,000円(介護保険含む)
  • 生命保険:20,000円
  • その他:30,000円(光熱費按分・雑費等)

つまり、家庭運営の効率化に年間80~100万円を投下したとしても、差し引きで約69~89万円/年はプラスだった。

  • 年80万円投資 → 年169.2万円回収:211%(2.11倍)
  • 年100万円投資 → 年169.2万円回収:169%(1.69倍)

もちろん、これは「離婚した方が得」という話ではない。
ただ、ワンオペ育児を成立させるための投資をする余地が生まれ「普通以上の子育てができるようになった」という事実は大きい。

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