「温め・解凍・焼く」。
これらすべてを1台でこなす、高機能オーブンレンジ。
家電売り場でこれを見ると、まるで「未来」を手に入れたような気分になる。
「これさえあれば、料理の幅が広がるはずだ」と。
だが、少し冷静になって、我が家の「運用実績」を振り返ってみた。
レンジ機能(温め)と、オーブン機能(焼き)。
この使用比率はどれくらいか?
計算したら「500:1」だった。
使用頻度と機能のバランス
365日、ほぼ毎日何度も「レンチン」はする。
しかし、オーブンを使って「焼く」のはクリスマスのローストチキンか、気まぐれに子ども達がお菓子を焼く時くらい。
ここまでくると、オーブンとレンジが一体になっている事自体に疑問が沸く。
コスト割合でいえば、レンジ機能がオマケなのに、使用頻度は、圧倒的にレンジ…
オーブン、いらなくね?
オーブン機能を使わなくなる「構造上の欠陥」
なぜ、あんなに魅力的なオーブン機能を使わなくなるのか。
それは使う人がズボラだからではない。
「工程」が日常に合っていないのだ。
まず、予熱という待ち時間。
「200℃に予熱してください」。
この表示を見た瞬間、やる気が削がれる。
腹を空かせた子供が待つ平日の夜に、この待機時間は致命的だ。
そして、トースターの方が優秀な場面が多いこと。
グラタンの焦げ目や、惣菜の温め直し。
これらはオーブンレンジより、安価なオーブントースターの方が圧倒的に早い。
予熱も不要で、表面をカリッと仕上げてくれる。
結果、高機能なオーブンは「出番のない大御所歌手」として余生を過ごすことになる。
これは明らかな「オーバースペック(過剰投資)」である。
家事に必要なのは「高性能」より「並列処理」
最近の家電は「オールインワン」が流行りだ。
でもさ、家事の現場、特に夕飯時のキッチンは戦場だよね。
- ご飯を温める
- 作り置きのおかずを温める
- 冷凍していた汁物を解凍する
これらが一気に押し寄せる。
ここで問題になるのが、高性能なオーブンレンジの弱点、一度に一つしかできないことだ。
ご飯を温めている間、他のは「待ち」になる。
食卓に出す頃には、最初に温めたものが冷めている。
これでは本末転倒だ。
そこで我が家が出した結論。
オーブンレンジを卒業し、単機能レンジを2台置く。
笑われるかもしれないが、これが驚くほど快適だ。
ご飯とおかずをそれぞれのレンジに入れ、同時にスタートボタンを押す。
この「並列処理(マルチタスク)」こそが、家庭における本当の贅沢であり、最強の時短戦略だった。
電子レンジ2台体制がもたらす「ゆとり」
電子レンジ2台体制にしてから、キッチンでのストレスが激減した。
- 「待ち」の消滅
自分の食事が温まるのを待つ、あの無駄な時間がゼロになる。 - 子供の喧嘩防止
「僕のが先!」「私のがまだ!」という争いが物理的に解消される。 - リスク分散
万が一1台が壊れても、生活が止まらない。
私たちはつい「何かすごい機能」にお金を払いたくなる。
だが、本当に投資すべきだったのは、毎日の小さな渋滞の解消だったのだ。
日常を「設計」し直そう
「オーブンがないと困るのでは?」 という最大の不安は、トースターが9割解消してくれる。
それ以外は、テイクアウトや外食にすればいい(笑
滅多に起きないイベントのために備えるより、毎日必ず発生する作業を2倍速にする。
これが、父子家庭で生活を回すために行き着いた、私の生存戦略である。
オーブンレンジよ、今までありがとう。 そしてようこそ、2台の電子レンジたち。
我が家にあったオーブンレンジと導入した電子レンジ
オーブンレンジは、約8万円くらいしたけど、単機能の電子レンジなら、2台でも4万円弱。
半額以下で買えて、時短や家事効率があがる。






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